糖尿病とは血糖値が高くなる病気です。
ただし初期には自覚症状がない方がほとんどです。
現在、日本には950万人の糖尿病患者さんがいるといわれていますが、
糖尿病の可能性を否定できない“予備軍”も含めると
2,050万人に上ると推計され、その数は15年で1.5倍にも増加しています。
とうにょうびょうについて
糖尿病について
糖尿病ってどんな病気?

血糖値が高くなると…
- チームでの診療体制を整えており、心臓・呼吸器・消化器などのさまざまな疾患への対応が可能です。
- 定期的な診療や検査を行い、患者さまの健康維持に努めます。必要に応じて、連携している専門医療機関のご紹介もいたします。
- 急変時に24時間・365日大成で適切な応急処置・緊急入院の対応などを行うことができるよう、日ごろからさまざまな相談を受け付けています。
- 認知症に対して最新の知見を踏まえ、患者さまに合った治療を総合的に行います。
- 高齢者のいるご家庭や有料老人ホームなどでも安心・快適に在宅医療を利用できるよう、さまざまな相談を受け付けています。
等の症状が現れますが、こういった症状を自覚するのは血糖値がかなりたかくなってからであり、自覚症状が出たときには糖尿病がかなり進行しているケースがあります。
糖尿病が進行すると…
血管や神経が障害され、全身にさまざまな合併症が起こります。
合併症には、細い血管に起こる細小血管障害と大きな欠陥に起こる大血管障害があります。

腎臓や眼の細い血管が障害されることによって
●糖尿病性網膜症
●糖尿病性腎症
が起こります。
また、全身の神経が障害されることで
●糖尿病性神経障害
が起こります。
この3つを糖尿病の3大合併症といいます。
また、動脈硬化が進むことでおこる狭心症や心筋梗塞、膀胱炎や虫歯などの感染症、壊疽など3大合併症の他にも様々な合併症がおこります。
糖尿病は全身を蝕む病気 と言えるでしょう。
なぜ糖尿病になるのか
膵臓のβ細胞から分泌される「インスリン」というホルモンは血糖値を下げる役割をしてくれます。
糖尿病とは、この「インスリン」の量が不足したり、効きにくくなったりして、血液中のぶどう糖が増えすぎた状態が長く続く病気です。
治療法について
糖尿病の治療は基本的には食事療法と運動療法です。
ただし、これらを実行してもコントロールがうまくいかない場合は内服や注射による薬物療法を開始します。
食事療法
1日3食の正しい食習慣を守り、過食を避け、適正な体重を維持するための必要なカロリー摂取を目指します。
主治医や管理栄養士さんのアドバイスを受けることも大切です。

●食事療法のポイント
- 1日3食を規則正しく
- ゆっくりよく噛んで食べる
- 食物繊維を多く含む食品を摂る(野菜やきのこ、海藻類など)
- できるだけ多くの種類の食品を摂るようにする
- 腹八分目を意識する
運動療法

運動にはブドウ糖を消費して血糖値を下げたり、インスリン抵抗性を改善してくれたりと様々な効果があります。
スポーツジムに通ったり毎朝ジョギングをするなど特別な運動でなくても、同じような効果が期待できる動きは日常生活動作にもあります。(例えば普段歩く道のりを速歩きする、普段ならエレベーターを使うところを階段を使ってみるなど)日常的に意識して取り入れていきましょう。
薬物療法
食事療法、運動療法を行っても効果が不十分なときは合併症が起こることを防ぐため内服薬や注射薬を使用した薬物療法を行います。
2型糖尿病の治療薬には様々なものがあり、病状に合わせて1~数種類の薬を組み合わせて使用します。

1型糖尿病の方や、2型糖尿病で内服薬だけでは効果が不十分な場合は外部からインスリンを補う方法として注射によるインスリン療法を行います。
2型糖尿病の方に関しては早期にインスリン治療を開始し糖毒性がとれたら内服薬に戻す場合もあります。
一度注射を始めたら必ず一生続けなければならないというわけではありません。
また風邪などほかの病気にかかると一時的に血糖のコントロールが悪くなることがありますので、体調が悪いと思ったら無理せず主治医に相談しましょう。
糖尿病は完治することはできませんが、正しい治療を行いうまく付き合うことで、
健常な方と変わらない生活を送ることが可能です。
普段から食事や運動量に気を付け、定期的な検査を受けることが重要です。
心配なことがあればかかりつけ医にすぐに相談しましょう。