いくつになっても旅行に行きたい!~レジャー業界の取り組み~

いくつになっても旅行に行きたい!~レジャー業界の取り組み~

いくつになっても旅行に行きたい!~レジャー業界の取り組み~

7/28に東海地方も梅雨明けしたとの発表がありました。夏も本格化し、花火大会など夏のイベントも各地で行われていますね。全国の観光地も繁忙期に向けて慌ただしくなる時期でもあり、既にお目当ての宿に予約をしている!という方もみえられるかもしれません。実はそんなレジャー業界でも高齢化社会に合わせた工夫がされているのはご存知でしょうか。今回はそんな取り組みのひとつ、「シルバースター登録制度」についてご紹介を致します。

安心して旅行に行ける環境づくりを!

昨年末、某旅行会社が「2019年の旅行動向見通し」を発表によれば、日本人の国内旅行者数は2億9090万人、この内の2~3割が高齢者と推定されています。非常に多くの高齢者が旅行に出かける見通しのようですね。一方で、高齢化が進むにしたがって、本来は旅行をしたいのに、年齢や身体状況を理由として諦めてしまう人々が増えつつあります。NPO団体ウィズアスが運営するユニバーサルツーリズムセンターが行ったアンケートによれば、高齢者の参加意欲は「行きたい」が17.6%、「行きたいが不安がある」が78.7%と、合計で96.3%が旅行に行きたいと考えているという調査結果が出ております。こうした状況の中で、高齢者が家族と楽しめるような旅行、あるいは観光プランが必要性を増しており、旅行のバリアフリー化が求められるようになっています。

全旅連が推進!「シルバースター登録制度」

このように誰もが気軽に安心して泊まれる宿の普及が望まれる中で、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(以下、全旅連)は、ハード、ソフトで一定の基準を満たした宿を登録する「シルバースター登録制度」を推進し、その普及に努めています。同制度は1993年に発足し、「健康面で配慮された料理の提供や、施設のバリアフリー化、いざというときのホスピタリティなど、高齢者が安心して宿泊できる宿を制度化したものです。現在、登録施設は全国に743軒(6/25時点)存在します。

シルバースター登録制度、その登録基準は!?

では、実際にはどのような基準を満たしている必要があるのでしょうか。いくつかご紹介をさせて頂きます。

 ・客室内浴室、トイレには必要に応じ、手すり等が設置されていること

・共同浴室は手すり、スロープ、シャワーチェアー、椅子やベンチ等を設置して高齢者の利用に配慮する事

・共同トイレは洋式トイレや手すりを設置する事

・共同トイレ内に事故発生時用の連絡設備がある事

・階段等には手すりを設置する事

・食事は高齢者に配慮したメニューの提供もできる事

・部屋割についてはできる限りの高齢者が利用しやすい客室を提供する事

・高齢者(満65歳以上)に対しては割引料金、粗品、飲食等の配慮を行う事

・従業員に対し高齢者の宿泊客に接する際の配慮等の教育を行う事

・適正な区域内に往診等の対応設置がとれる医療施設を有する事

施設面でのバリアフリー対応はもちろん、いざという時に自分の状態を外部に伝えられたり、定められた区域内に24時間対応処置が取れる医療機関がある事はとても安心な事ですね。

誰もが参加できる旅行を目指して

全旅連のシルバースター登録制度以外にも、リフト付きのバスや、人工透析が必要な方向けに現地で人工透析を受けられる施設と契約するなど、障害や要介護度に応じた対策を練ったツアープランを組んでいる旅行は以前より存在していました。このように高齢者や障碍者が主に参加できる旅行のことをバリアフリーツーリズムと呼びます。しかし、こうした旅行はあくまでも高齢者や障碍者を対象としたものでした。現在ではそこからさらに一歩発展し、年齢や障害の有無に関係なく、誰もが参加できる旅行を目指す「ユニバーサルツーリズム」という概念が注目を浴びています。旅行に行きたくても行けなかった方が家族や友人と大好きな旅行に出かけられるようになるのは素敵な事ですよね。

今回は、シルバースター登録制度について紹介をしました。超高齢化社会とうメガトレンドに向けて、「旅行に行きたい」を叶えるだけではなく、「誰でも安心して」という要素をプラスオンしていこうとする動きは大変素晴らしいと思います。業界は違いますが、ちくさ病院も誰もが安心してサービスを受けられる病院を目指していきます!