ちくさ病院 近藤医師が教える 糖尿病患者さんへの注意点

ちくさ病院 近藤医師が教える 糖尿病患者さんへの注意点

ちくさ病院 近藤医師が教える 糖尿病患者さんへの注意点

糖尿病を患っている人にとって、寒さなど様々な影響で血糖値があがりやすい時期です。今回は、内科医の近藤先生に注意点や改善点を解説していただきました。

季節によって血糖値はそんなに影響を受けるもの?

季節による血糖値の変動については、日本国内の各地はもとより海外でも同じような疫学調査が行われます。調査ではいずれも、ヘモグロビンA1Cの数値が1~3月に高くなり、つまり各地で行われた研究の結果では、血糖値は秋から冬にかえて高くなり、夏には低くなるという傾向があったということになります。

原因は?

気温の低さ、運動不足、正月や歓迎送迎会シーズンの暴飲暴食などが大きく影響すると思います。また、冬場は温かい鍋物やみそ汁を食べる機会が多く塩分の摂取量が増えることや、気温の低さから血圧コントロールも不良になりがちです。さらに冬は外出が少なくなり、運動量が減ること、過剰なカロリー摂取によりコレステロール値は悪化…血糖、血圧、脂質にとって“トリプルパンチ”の状況が出そろってしまうのです。
40~50代の働き盛りの男性においては糖尿病の初期症状に気が付かず悪化させるともいわれています。

糖尿病の症状は?

糖尿病の初期には自覚症状はほとんどありませんが、高血糖状態が長く続くと次のような症状が現れてきます。
・のどや口の中が渇き、水分を多量にとるようになる
・尿の回数が多くなる量も増える
・疲労感
・空腹感が強くなる
・体重が急激に減少する
・足や手にしびれや痛みが出る など

対応策は?

糖尿病は放置すると3大合併症といわれる神経障害、網膜症、腎症が起こり、それ以外にも脳梗塞、狭心症、心筋梗塞、糖尿病性壊疽、感染症など様々なリスクが生まれます。数値改善には食事コントロールに加え、体を動かすことが欠かせません。

一駅前で降りて歩く
階段を使うなど日常生活の中での運動量をある程度キープしましょう。運動をすることで筋肉が血液中のブドウ糖をどんどん消費してくれます。

総カロリーや塩分の摂りすぎに注意、食べる順番にも気を配る
最初にサラダなどの野菜や海藻、きのこを食べると、血糖値の急激な上昇を抑えることができます。また、糖度の高い果物は、体を動かしている日中にとるようにしましょう。

1日1回は体重計に乗る
食事や運動による体重の増減を知ることも重要です。一日一回は体重計に乗り、暖かくなる前に血糖、体重などの数値目標を立ててみてください。