離れた認知症の家族を支えるための3つのポイント

離れた認知症の家族を支えるための3つのポイント

離れた認知症の家族を支えるための3つのポイント

もし、離れて暮らす家族が認知症などで介護が必要になったら、あなたはどうしますか? 選択肢としては、「実家に帰って在宅介護」、「老人福祉施設」、「遠距離でできる限りの介護をする」の3つが考えられます。今回は、認知症の方を遠距離で介護する際の問題点と、遠距離介護のポイントについてお話させていただきます。

遠距離介護における問題点

健康状態がこまめに確認できないため、認知症の進行に気づけない
家族が近くにいなければ、やはり健康面・生活面での微妙な変化に気づくのが難しくなります。病気や認知症の進行を抑えるには早期発見が重要ですが、あらゆる症状の予兆に気づくタイミングを逃してしまうことになります。すでに認知症の方でも、軽度と思って安心していたらいつの間にか進行している可能性もあります。 物忘れが見られる場合は火元の心配や徘徊で事故に遭ったり、行方不明になることも考えられます。認知症の進行度次第では、高齢者の命が脅かされることも想定されるのです。

時間と費用の負担が大きい

互いの距離が遠いほど、移動時間と交通費の負担が大きくなります。たとえば東京と九州ほど離れていれば、一度の移動で数万単位のお金がかかりますし、日帰りで介護をするというのも難しいのが現状です。 本来ならば親子で過ごす時間は大切にしたいところですが、移動と介護に時間を取られて、ゆっくりと話す時間が大幅に制限されてしまいます。

犯罪やトラブルに巻き込まれる恐れも

近年は多額のローンを組ませる訪問販売や振り込め詐欺の被害に遭う確率も高くなっています。 悪徳業者や詐欺犯は、事前に独居高齢者の世帯を調べたうえで、判断力や理解力の落ちた高齢者をターゲットにしているため、こういった犯罪やトラブルに巻き込まれる危険性にも十分注意しなければなりません。

安心できる「遠距離介護」のための3つのポイント

それでは、離れて暮らす両親に対してはどのようなケアをおこなうのが望ましいのでしょうか?遠距離介護をおこなう場合の3つのポイントを紹介しましょう。

介護サービスを活用する

まずは、介護保険で認められた範囲内の介護サービス。デイケア・デイサービスや訪問介護サービスの活用を考えましょう。ただし、そのときでもただ外部サービスに丸投げするのではなく、介護にあたる事業者やヘルパーさんと信頼関係を築きましょう。ヘルパーさんから来る連絡にはまめに応対し、疑問点や要望があれば積極的に連絡を入れるようにしましょう。無理難題を押し付けるのはNGですが、ヘルパーとのコミュニケーションを怠ってしまうと、本人が今置かれている生活環境などがしっかりと把握できなくなってしまう可能性もあります。

民間企業などによる安否確認サービスを利用する

自治体や地元密着の企業による見守り(安否確認)サービスも、近年活発になっている動きです。センサーや電話による安否確認はもちろんのこと、食事宅配サービスやスマートフォンアプリを利用しての安否確認サービスも導入されています。 比較的高額ではあるものの防犯・救急・医療など手厚いサポートが受けられる複合サービスから、月額利用料0円のセンサーまで、家族の認知症の進行度などに合わせて選びましょう。

近所付き合いを大切に

介護サービスや安否確認サービスを利用するのももちろん必要ですが、もうひとつ、高齢者の住まいの近隣住人とコミュニケーション—- つまり、「近所付き合い」も大切です。 家族が離れて暮らしている場合、高齢者の小さな変化に一番早く気づけるのは近所の人です。あてもなく歩き回ったり、何か様子がおかしい、最近姿を見ず、新聞が溜まっているなど、異変が見られたらすぐに連絡を取ってもらうよう、帰省の際には近所の方と密にコミュニケーションをとっておきましょう。もちろん、近所の方に介護を任せることはできませんが、離れている家族にとっても近くに誰かがいると考えることで安心できるでしょう。

まとめ

ご高齢の両親の介護については、できれば家族がそばにいて寄り添ってあげるのが理想的です。しかし、本人の意思や家庭の事情もあるため、遠距離で介護せざるを得ない方もいます。ケアマネージャーや近くに住む親戚に一方的に頼るのではなく、コミュニケーションをしっかりとって支えていけると良いですね。