ADL?IADL?~老後の自立度をはかる指標の違い1~

ADL?IADL?~老後の自立度をはかる指標の違い1~

ADL?IADL?~老後の自立度をはかる指標の違い1~

介護や医療の世界では日常生活の基本的な動作をADLという指標が用いられていますよね。このADLという指標、IADLというのもあって、内容が混乱することはないでしょうか。この違いについて、3回分けてご説明させていただきますので、より理解を深めていただければと思います。今回はADLについてご紹介させていただきます。

ADLとは

日常生活動作(ADL)とはActivities of Daily Livingのことで、ADLのAはアクティビティー(動作)、DLはデイリーリビング(日常生活)を指します。日常生活を送るために最低限必要な日常的な動作で、「起居動作・移乗・移動・食事・更衣・排泄・入浴・整容」動作のことです。
高齢者や障害者の方の身体能力や日常生活レベルを図るための重要な指標として用いられており、リハビリテーションの現場や介護保険制度ではひとつひとつのADL動作を「できる・できない」、「どのような、どのくらいの介助が必要か」、「できるADL・しているADL」などの項目で評価します。

ADL低下による日常生活の影響

日常生活動作(ADL)が低下すると、活動性が低下して、社会参加の機会も少なくなります。生きがいや役割を見いだせなくなると家に閉じこもりがちとなり、身体的、精神的にも機能が低下していきます。心身の機能が低下すると日常生活動作(ADL)がさらに低下し、自立度も下がり、介護が必要となって、やがては寝たきりとなってしまいます。

ADLを衰えさせないために

身体機能、精神機能の回復や維持を促すばかりではなく、現状の能力を最大限活かすことのできる手段の提供や生活環境の調整をリハビリテーション専門職の支援によって行い、生活している地域で生きがいや役割を見出せるような居場所や参加の機会をつくることなど、個人への取り組みだけではなく、個人をとりまく地域の環境をも同時につくっていくことが必要です。

まとめ

今回ADLは、日常生活動作(ADL)についてご紹介させていただきました。評価については、実際の生活状況の情報が不足することも多々ありますので、評価だけを鵜呑みにはされず、実際の挙動も踏まえてしっかり判断していくのが重要です。次回はADLよりも生活に沿った指標であるIADLについて、ご紹介させていただきます。