統合失調症との向き合い方Vol.4 再発のリスクについて知ろう

統合失調症との向き合い方Vol.4  再発のリスクについて知ろう

統合失調症との向き合い方Vol.4  再発のリスクについて知ろう

在宅医療において統合失調症があるけど診察は可能かと聞かれることがあります。結論を言えば、診察は可能です。しかし、知っておいていただきたいのは認知症もそうですが、すべての病気は薬物療法で「治る」ものではありません。今回は、統合失調症が再発するリスクついてみてみましょう。

統合失調症とは

統合失調症は、考えや気持ちがまとまらなくなる状態が続く精神疾患で、その原因は脳の機能にあると考えられています。約100 人に1 人がかかるといわれており、決して特殊な病気ではありません。思春期から40歳くらいまでに発病しやすい病気です。薬や精神科リハビリテーションなどの治療によって回復することができます。

再発しやすい病気

統合失調症は再発しやすい病気です。いったん症状が落ち着いても長期にわたって治療を続ける必要があります。 治療を中断して再発を繰り返すと、次のようなリスクがあります。

再発を繰り返すと生じるリスク

・精神機能や社会的な機能が低下して、今までできていたことができなくなる
・薬が効きにくくなって回復に時間がかかるようになる
・多くの方が再入院になる

治療を続けて再発を防ぎながら、あなたの自分らしい生活を取り戻し、生きがいや将来の希望や夢に向けた一歩を踏み出しましょう。この過程は「リカバリー(回復)」と呼ばれています。病気や治療のこと、リカバリーのことなど、気になることや不安があれば、医師や専門スタッフに気軽に相談してください。

再発のサイン

再発の兆候(サイン)は人それぞれ違いますが、患者さん一人に限っていえば、再発するときはいつも同じパターンで始まることが多いといわれています。家族が気づきやすい再発のサインには次のようなものがあります。

家族がわかる再発のサイン(例)
1.眠れない日が続くようになる
2.イライラしている
3.食欲が落ちている
4.焦りや不安の訴えが多くなる
5.発病時の体験を昨日のことのように語るようになる
6.そわそわして、落ち着きがなくなる
7.うつ症状になり、ぼーっと考え込んだりする
8.被害的で、疑い深くなる
9.行動的になり、異性にアタックしたり、仕事にトライする
10.作業所やデイケアを突然やめて、仕事探しに出る

家族や周囲の方のサポートは再発防止の大きな力となります。 「いつもと違う」様子に気がついたら再発の可能性を疑って、すぐに受診させるようにしましょう。再発初期であれば薬の調整や生活上のアドバイスで切り抜けられることもあります。

まとめ

今回は統合失調症が再発するリスクについてお話しました。精神疾患であることから精神科医に診てほしいという希望もあるかと思います。当院でも訪問診療にて精神科医が介入することは可能です。精神科医介入に関心がありましたらお気軽にお問い合わせください。次回は向き合っていく中で利用できる制度についてお話します。