高齢者の介護オムツ~かぶれ対策の4つのポイント~

高齢者の介護オムツ~かぶれ対策の4つのポイント~

高齢者の介護オムツ~かぶれ対策の4つのポイント~

高齢者の介護で、オムツを交換の際にトラブルになりやすいのが皮膚の「かぶれ」です。「かぶれ」は放置してしまうと、深刻な事態に陥ることもあります。この記事では、オムツかぶれを防止するためのポイントについてまとめています。

1.摩擦を避ける

者は皮膚が弱くなり、ちょっとした刺激にも影響を受け「かぶれ」を引き起こします。
尿のみのオムツ交換のときは、軽く拭いた後にオムツの乾いている部分を【やさしく当てて、抑えるように装着】します。
お尻を拭く際に、強く擦って皮膚を傷つけてしまうと、赤味を帯びてしまい悪影響です。

2.小まめに交換しよう

長時間お尻にオムツが密着していると、オムツの中が蒸れて、汗ばんだ状態になります。そのままでいると、皮膚が空気に触れられない時間が長くなり「皮膚呼吸」を妨げます。皮膚には、皮脂腺や汗腺という「外分泌腺」があり、それらが正常に活動することで体温維持などができます。オムツ着用という不自然な環境で発汗を促し、蒸れが起きると皮膚トラブルに繋がります。そのため、【オムツ交換を小まめにすること】が大切になります。

3.夜間帯に注意

オムツを長時間着用するのが「夜間帯」です。寝る前に一度交換を行い、可能であれば深夜に数回交換するのが理想的です。食事や水分補給をしてから、何時間後に排泄・排尿に至るのか、 だいたいのタイミングを掴んでおくと、オムツ交換もスムーズにいくのではないでしょうか。

4.皮膚のケアを心がける

入浴時に利用される石鹸は、皮膚への刺激が少ない「弱酸性」がオススメです。お尻拭きや陰部洗浄剤を使う際は量にも注意し、化学物質でないモノを選びましょう。お尻を拭いた後は、皮膚を乾燥させることで「かぶれ」を防げます。 湿り気のないサラサラの肌触りが自然な皮膚の状態です。オムツを付ける前に「保湿剤」を塗ると、皮膚の免疫力を高める効果があります。

かぶれた後のケア

かぶれてしまった患部には、抗炎症作用のある「軟膏」を塗るのが効果的です。軟膏には、【ステロイド外用液、非ステロイド外用液】の2種類があります。【ステロイド=強い薬】という認識をお持ちの方も多いかと思いますが、 ご自身の皮膚状態によって、使用する軟膏も変わってきます。

ステロイド外用液とは?
●抗炎症作用の効果は強め
●感染が原因の場合には使用不可
●長期の連用、広範囲への使用には注意が必要

炎症を抑える強さから「5段階」に分類。
症状が重いほど強いステロイド外用薬を使用。

5段階の分類とは?
●ストロンゲスト
●ベリーストロング
●ストロング
●ミディアム(マイルド)
●ウィーク

尚、医師に処方されたステロイド外用薬は指示通りに、 必要な量を必要な期間、必要な部位に使い続けることが大切になります。

非ステロイド外用液とは?
●抗炎症作用の効果は弱め(軽症時に使用)
●広範囲への使用、長期使用の制限は特になし
●感染部位にも使用可能

【ステロイド】は、副作用が強いイメージから使用を怖がる方もいますが、 弱い薬を使用してなかなか治らず悪化したり、跡が残ったりするケースも考えられます。
その為、原因がハッキリしている場合には、【ステロイド】を使用することで 結果的に安全で確実に治療できるということも、覚えておくと良いでしょう。

「かぶれ」がひどくなったら?

その場合は、一度医師に相談してみましょう。高齢者がオムツを着用すると、それ以降も長期的にオムツの利用が必要になります。
「かぶれ」がひどくなってしまうと、その後のケアも大変になり、介護者の負担もより大きくなってしまいます。【オムツの着用=皮膚に新たな刺激を与える】という認識を持った上で「かぶれ予防」を中心とした皮膚のケアに努めていきましょう。

まとめ

「かぶれ対策」で高齢者が快適でいられるよう、細やかなケアを行き渡らせることが、心身ともに穏やかな時間を過ごせるようになるはずです。繰り返し「かぶれ」に困っている方は参考にしていただければと思います。